日本ではあまりニュースにならなかったようですが、彼女がひとりで始めたストライキはSNSを通じて世界各地に広がりました。2019年3月15日には約120ヵ国で100万人以上の若者が「学校スト」に参加したとされます。
彼女(グレタ・トゥーンベリ)は学校を休み「気候変動のための学校のストライキ」としてスウェーデン議会の外に座って抗議しました。「あなたの周りの大人が私の未来を台無しにしようとしているので、私はこれをしている」と述べたリーフレットを配りました。
気候変動問題を解決するためにこれまでほとんど何も行われていないため、目を覚まして変化を起こす必要があり、「状況はとても悲惨で、私たちは皆パニックに陥るべきである」と発言しています。2019年のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)では「私たちは間違いを取り消すことができなくなるまでに12年もかかりません」と指摘し、政治家や意思決定者は、科学者に耳を傾ける必要があると強い想いを抱いています。
トゥーンベリは、公共の場や政治家、議会に対しての率直で事実に即したスピーチで知られ、気候変動の危機に立ち向かうため、すぐさま行動を始めるように呼び掛けています。また、両親に飛行機旅行を断念させたり、日常生活でも二酸化炭素排出量の少ないライフスタイルを実践しています。 |