ECOだより





樹木・植物の生態に学ぶ:森林浴でリラックス&リフレッシュの正体。植物が放つ香り「フィトンチッド」

ハイキングや山歩きで感じるすがすがしさはフィトンチッド(Phytoncide)を浴びる効果であると言われています。フィトンチッドの語源はロシア語で、フィトンとは「植物」、チッドとは「他の生物を殺傷する」意味です。植物が虫などに傷つけられるとテルペンと呼ばれる殺菌力を持つ揮発性の芳香性化合物が放出されます。この物質を浴びる状態を森林浴といいます。

『フィトンチッド』には次のような効果があります。
害虫忌避=マツやヒバ、ヒノキ、スギの木を使った木造住宅にはカビ、家ダニ、白アリなどの防カビ、防虫効果。
消臭効果=樹木には空気を浄化し生き物の腐乱臭や腐葉土の臭いを消す作用。
精神安定効果=自律神経の安定、健康増進、免疫力の向上などが証明され森林浴セラピーが推奨されています。

『フィトンチッド』の量は春〜夏にかけてがピーク。
主な樹種のテルペン類の変化地球上の全植物から放出される『フィトンチッド』の量はおよそ一億五千万トン、工場排煙、排気ガスなどの6倍にも達すると言われています。量は6月から8月にかけてどの樹種もテルペン濃度が多くなり空気が新鮮でおいしく感じられます。

『フィトンチッド』は医療や美容にも効果があり、檜の精油ヒノキチオールは院内感染を引き起こすMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)への抗菌作用が認められています。森や植物はまさに自然界から授かった宝物なのです。

なぜ『フィトンチッド』を作るのか?
外敵から身を守り、生命の維持や成長を促すために『フィトンチッド』を幹や葉から大気中に放出しています。他植物への成長阻害作用、芽や葉、幹を護る摂食阻害や忌避、病害菌に感染しないように殺菌するなど多彩な防衛網を持っています。しかし生存競争ばかりでなくお互い助け合って害虫などの敵と戦うこともあります。屋久島の縄文杉が樹齢何千年というのも不思議ではありません。しかし、無秩序な森林伐採が地球規模で進行し森林で生きている動植物や昆虫の住みかを奪い温暖化にも拍車をかけています。植林も施されていますが、多様な樹種からなる天然林とは異なり、単一樹種(再び伐採する)の植林では本来の森林生態系は育まれません。


「トンネル効果」現象で手軽に森林浴!

「トンネル効果」は太陽の光がガラス窓を透過して室内に入って来ることと同じで素粒子レベルのエネルギーが生成される場合に発生するエネルギーの干渉作用です。素粒水をペットボトルに入れ部屋に置くだけで「トンネル効果」による森林浴を超越した素粒子エネルギー空間を創り出してくれます。
各部屋のコーナーへ素粒水ボトルを置いて